リンパサロンを開業したい方に向けて、業務内容、必要なスキル、初期費用、開業事例など、リンパマッサージサロンの経営に役立つ知識をまとめて紹介しています。
リンパセラピストとは、ボディトリートメントによるリンパケア、リンパマッサージやリンパドレナージュなどの施術を提供するセラピストの総称です。保有している資格に応じて提供できる施術の範囲が異なり、さまざまな分野でその需要が高まっています。
リンパマッサージの仕事には、他にもこんな魅力があります。
まさに開業を目指す女性には、ぴったりの職種ともいえるのです。リンパサロンをオープンするにあたって、実際にはどんなものが必要なのか、事前に知っておきたいことをまとめました。
リンパサロンでの主な仕事はマッサージ。開業前は、お客様をリピートにつなげるだけの技術を習得しておくことが何より重要になります。スクール選びでは、実際に体験授業などに足を運んで、高度な技術が習得できるところを選びましょう。ディプロマの取得ができるか、開業サポートが受けられるかどうかも、チェックしておくのがおすすめです。サロンのオープンに最低限必要な備品や、初期費用の目安も知っておくと、よりスムーズに開業できます。
リンパマッサージ(リンパドレナージュ)独自の資格は、国家資格ではく、民間が運営している団体が発行するものとなります。
その数は100以上ともいわれ、費用も30,000円程の通信講座から、通学制の600,000万円以上のタイプまで、さまざまです。
中でも有名な団体として名前があがるのが「社団法人ICAA医療従事者研究会」や「一般社団法人リンパ浮腫指導技術者養成協会」、「日本DLM技術者会」です。
資格は、それぞれの団体の講座を終えれば取得することができます。また、より知識を深めるためには通学制がお勧めで、プロの講師による講座があり、資金の目安は平均的な200,000円から300,000円程となります。
国家資格には「あん摩マッサージ指圧師」という、マッサージを提供するうえで必須となる資格があります。ボディトリートメントによるリンパケアを提供する場合、この資格は不要ですが、リンパマッサージを本格的に提供したい場合は「あん摩マッサージ指圧師」の資格を先に取得しておくのがおすすめです。
資格を取得し独立を考える方には、開業資金も気になるところです。取得する資格の団体によっては「開業アドバイス」が付いていることがあります。まずは、必ず必要となる資金について知っておきましょう。
リンパサロンは、ベッドが置けるスペースさえあれば開業ができるといわれています。
そのため、自宅の1部屋をサロンとして使うことができます。初期費用を抑えながら、開業することができる方法です。例えば、ターゲットを近隣に住む住人にして、育児や家事の合間にサロンを経営したい方には、自宅サロンは資金も最低限ですみ、合理的といえるでしょう。
しかし、ここでもっとも重要となるのが「立地」です。住宅街にある一軒家で、最寄り駅からも距離があるとなると、集客面で不安要素が発生します。本格的に開業を考えている場合は、サロン用に物件を借りるのが一般的です。その場合は、自宅からも通いやすく、人通りのある駅が近い物件がベター。ただし、初期費用は思いの外かさみます。掛かる費用の内訳なども事前に調べておく必要があるでしょう。
例えば1ルームの物件を借りるとして、家賃が70,000万円の場合、敷金・礼金がそれぞれ1カ月分くらいと計算します。その他、仲介手数料の発生と保証会社の利用で、およそ300,000円となります。
はじめにチェックしておきたいのは、部屋を借りるときに、リンパサロンとしての利用が可能かの確認です。施術用ベッドやチェアー、洗濯機などの設備も必要となり、室内も「癒しの空間」にデコレーションする必要があります。
そのため、設備も揃えるとなると、初期費用はおよそ500,000円以上掛かる想定になります。
自宅での開業も同じですが、その他に必要なものとして、タオルやガウンなどの消耗品も揃えなくてはなりません。キャリアオイルが必要なのは当然のことながら、アロマ(精油)を使うとなると、用意するアイテムが多くあります。
それでも、サロンの開業に人気が集まるのは、リマンパマッサージは力をさほど必要とせず、女性にとってやり易いところが魅力のひとつといわれています。最近にいたっては、リンパマッサージによるデットックス効果に注目が集まり、その技術を持つ人材が注目されています。
資格を取得し開業をするには、勉強や開業準備などやらなければいけないことは多岐に渡りますが、その分、これからますます需要が高まるといわれている技術。挑戦しがいのある分野といえるでしょう。